ストーリー  

組合設立への思い
理事長 青木昭浩

西粟倉の森のこれまで、今、そしてこれから

この協同組合は、西粟倉村で活動する林業・製材業・木工業者が一丸となって、次の世代のために美しい森をつくり、引き継いでいく為に、設立されました。

設立までの10年間、村では「百年の森林事業」として間伐材を活用する事業をやってきました。地域の森林をただ整備するだけでなく、徹底して質の悪い木を間伐し、それをデザインやアイデアによって他に類をみない商品や家具に生まれ変えていく独自の林業モデルができました。これは、節や色などの問題で必ずしも美しい材とは言えないがゆえに生まれたものです。

しかし、まだまだ課題は山積みです。小さい村の中で林業・製材・木工など木に携わる僕たちでしたが、実はずっとお互いに腹を割って話したことがありませんでした。各社がいがみ合ったりバラバラに動いていたり、牽制しあったりしているのが実情だったのです。

そんなとき、僕の心にあったのは、折角皆一生懸命事業をやっているのに、こんなにバラバラではもったいないということでした。これを一連の流れにできたらすごい馬力になるんじゃないかと思ったことが、この協同組合のはじまりです。そして今、少しずつですが、皆が一つのビジョンを共有し、TEAM西粟倉として真に西粟倉の森のため、木材を使ってくれる人のため、そして何より村の未来のために活動していく体制ができてきました。

正直なところ、西粟倉の木材は名だたる林業地のような美しい材がとれるわけではありません。でも、僕らはこうして誰よりも熱い思いをもって、林業・木材業に取り組んでいます。だから、思いを共にし西粟倉の材を使って頂けるお客さんがいるなら、僕たちは精一杯、そういう人たちに寄り添える気持ちのこもった木材を届けていきます。

これからの未来は、森は林業のためだけにあるのではありません。僕たちは林業・材木業をベースとして展開しながら、次の時代をつくるようなアイデアやサービスが生まれる森や木の一大実験地を目指します。森や木で新たなチャレンジをしたいという方、是非お待ちしています。僕たちTEAM西粟倉が一丸となって、あなたのチャレンジを応援します。そして、地域の皆がずっと笑顔でいられる最高の村を作っていきましょう。

2020年8月25日
西粟倉百年の森林協同組合
理事長 青木昭浩

さらに詳しく知りたい方はこちらのインタビュー記事へどうぞ:
http://throughme.jp/meguru_nishiawakura_hyakumoricoop/